島に伝わる地鶏「インギー鶏」を食す|ホテルサンダルウッド
南種子町の市街地から、車で5分程度、宇宙センターに向かう途中に「ホテルサンダルウッド」さんがあります。
ご主人は北海道から旅を続けて種子島に移住することになった方なのですが、それはまた別の記事で。
サンダルウッドのココが凄い
貴重な地場食材による料理
ここは地元でも有名&希少な「インギー鶏が食べられる宿」です。
■インギー鶏とは・・・明治時代、現在の南種子町で座礁したイギリスの船から譲り受けた11羽の鶏が繁殖したもの。現在のブロイラーよりも小ぶりゆえに可食部が少なく、飼育期間も長い。
上の写真がまさにその「インギー鶏のサイコロステーキ」なのですが、鶏のサイコロステーキってあまり見ませんよね。わさびをつけてパクっと放り込んでみたら、実に歯ごたえがいい!
モギュってっ感じ。 硬くなくて弾力がある。食べた瞬間に味が拡がるタイプではなく、噛む毎に「じわーっ」と味が出てきます。本当に噛むとどんどん旨味が出てくるので、いわゆる「後引き止まらない系」で一気に食べてしまいました(*´Д`)
ある日の夕飯
天ぷらには安納芋も入ってましたし、右下の豚の煮物がまた豚肉がトゥルトゥルで、野菜が甘い!特にえんどう豆がやたら甘かったのが強烈に記憶に残っています。海鮮がウマイのはいわずもがなですね!
ゴハンにひと工夫
写真をよく見ると味噌汁に鶏肉の脂がうっすら出てるのがわかります。この脂と肉のダシが効きまくっているため、味のテイストが完全にいわゆる「味噌汁」の域を超えて別のものになってます。これは絶対に味わっていただきたい一杯。
さらにさらにですよ。ゴハンのほうにも茶色い粒が見えますよね?これが「赤米」といわれるお米で、いわゆる赤飯とは別物です。
これは稲の原種がもつタンニン系の色素であり、現在の品種改良された白米とは違う「古代の米」という感じ。
なぜそんな米が残っているかというと、神社への奉納のために神事用に栽培が続けられていたためで、神事用の赤米栽培が途切れず続けられていたのは、全国でも3箇所しか無いと言われています。その一つが南種子町というわけです。
そんな赤米がですね、雑穀ゴハン的な感じで入っているのです。細かいところまでこだわりが感じられますね。
別の日の夕飯
シャワーから温泉!インテリアもラクジュアリー
お部屋の方は種子島には珍しい「ホテルテイスト」。水回りのタイルが可愛いくて鏡も大きかったりするのですが、それよりなにより
シャワーをひねると温泉が出てくる
でありますよ!
すぐ近くに「河内温泉」があるので、そこに行くのも良いですが、朝、目覚めてあびるシャワーが温泉とか最高じゃないですか!※僕は一人で泊ったのでこのタイプですが、お部屋によりもっとスゴイ作りのお風呂になるみたいです。
ベットの下が間接照明になっていたり
廊下も板張りなオシャレ系
ダイニングはガラス張り
また、館内ではドコモを除く携帯電話が通じにくいという難点があるのですが、館内に無線LANが飛んでいるため、ネット接続は可能です。
朝食にもコダワリ
これ、ただのオムレツじゃありません。この「インギー鶏の有精卵オムレツ」は、舌の上でクリーミーな濃さが「ぐっとくる」味わいです。
と言った感じで、種子島で独自の食材を食べて、ゆったりしたい方にはもってこいの宿となっています。
実際の所、島外からの評価も高い
非常に宿泊者の評価も高いようで楽天トラベルで評価★4以上(2013.7月現在)とか付いてますね!
種子島育ちの僕としても「島に住んでる人でも一回は宿泊に行ってみたらいいんじゃないかなぁ」と思います。
島の外から宿泊に来た人の評価がこんなに高いってことは、島外と比べてもレベルの高い宿であるということです。良い宿に泊まりたいと思った時、それは種子島にもあるのだというわけです。
人気なので、部屋数増えました(2013年)
リピートしたところ、なんとお部屋が増えて、新館が建設中でした!!
良い宿が、きちんとその価値を認められて繁盛していくって、とても良いですね。なんだか自分のことのように嬉しかったです!
ちょっとおじゃまさせていただいたのですが、新館はよりリゾートテイストあふれる感じで、とってもくつろげそうな雰囲気です!
まだ植物が入る前だったので、ちょっとさっぱりしてますが、今はもっとステキな空間になっていると思います。
icon-home ホテルSANDALWOOD
島の南部「南種子町」の市街地外れにあります。
icon-home 鹿児島県熊毛郡南種子町中之上525
icon-phone-square 0997-26-0015
南種子町上中より車で5分/ 種子島宇宙センターより車で7分