打ち上げ見学やサーフィンなど、種子島にいく理由はいろいろですが、実際に行ってみて困ることナンバーワンが「他にどんな観光スポットがあるか分からない」ということ。
現地の空港や港にあるパンフレットや、「種子島の歩き方」という本もありますが、たくさんありすぎると逆に選びにくいですよね。
そこで「ちょっと半日だけあいてるので、どこか行きたい」「種子島っぽい写真を撮っておきたい」などの声にお応えできるよう、独断と偏見で「種子島観光でやりたい10のこと」を選びました。
種子島と東京を毎年行き来している管理人が厳選した「種子島にはじめていく人のための10スポット」です。
各スポット毎に詳しい紹介記事も追加していく予定ですので、ご活用ください。
千座の岩屋で洞窟写真を撮る(南種子町)
- 写真向き度:★★★
- 子供冒険度:★★
- 種子島感度:★
誰に聞いても出てくるのがここ「千座の岩屋」です。海岸沿いの岩山が海水で侵食されて出来た洞窟の中を、歩いて通り抜けることができます。洞窟の中は波の音で満たされ、夏でもヒヤっとする別世界。
洞窟の中は大きく3つの空間に分かれているのですが、その中の海にむかって一番左の空間が撮影にオススメのスポットです。海をバックにシルエットで写真撮影ができます。
足元が砂で、空洞内にはカメラを置くのにちょうどいい場所もないので、誰かが手持ちで撮影するか、砂場でも安定するような三脚を使いましょう。スマートフォンでも十分オシャレな写真が撮れます。
【注意点】干潮時しか洞窟に入れません。潮の満ち干きを見て行きましょう。
【小ネタ】近くの海の家に行くと、冬場は焼き芋を売っていたりして嬉しい。
以下の記事で詳しくご紹介しています。
宇宙センターでロケットと宇宙開発を見学する(南種子町)
- 写真向き度:★★★
- 子供冒険度:★★★
- 種子島感度:★★★(種子島にしか無い)
種子島といえば種子島宇宙センター(通称:ロケット基地)です。南種子の一部地域がまるごとロケットの打ち上げ基地になっており、宇宙開発博物館的な建物から、実際にロケットを打ち上げている発射場まで、ロケットの全てが敷地内にそろっています。なかでもオススメは以下の2つです。
- 宇宙開発の歴史や未来が見られる「宇宙科学技術館」
- 発射場や総合司令棟が間近で見られるバスツアー
特に宇宙科学技術館は、ロケットや人工衛星の模型が数多く展示されており、ゲームっぽいアトラクションもあるので、宇宙好きの子供がいたら、帰りたがらなくなる可能性もあるのでご注意ください。
【注意点】バスツアーは予約制で開始時間が決まっています
無料:30分前までの電話予約制
- 1回目:11:00~12:15
- 2回目:13:30~14:45
- 3回目:15:30~16:45
【小ネタ】宇宙科学館の裏にある海岸は、砂浜が広大で非常に美しいです(遊泳禁止)
宇宙センター奥の流木ベンチでベストショットを撮る(南種子町)
- 写真向き度:★★★(最高です)
- 子供冒険度:★
- 種子島感度:★★★
宇宙センターに寄ったら、ぜひここにも寄っておきたいスポットです。なんといっても「ロケット発射台」と「サーフィンスポット」を背景に記念撮影ができるベストスポット。ここで撮影する一枚には種子島が凝縮されています。
場所は宇宙センターの敷地内で、ちょっとマイナーな行き止まり。波がいい日はサーファーの車が沢山停車しています。
ここの木製ベンチに腰掛けて、記念撮影するのが「種子島ベストショット」の一枚といえるでしょう。
【注意点】行き止まりで、明確な駐車場があるわけでもありません。駐車キャパが狭いですので車の乗り入れにはご注意。
【小ネタ】ここの木製ベンチは、南種子で流木家具を販売している「Keep」さんが流木から作って設置したものです。
マングローブの森の中で南国写真を撮る(南種子町)
- 写真向き度:★★★(パノラマ推奨)
- 子供冒険度:★★
- 種子島感度:★(むしろ東南アジアぽい)
実は種子島はメヒルギという種類のマングローブの自生北限でもあります。そのマングローブが森となっているのがこの場所です。
マングローブといえば豊富な生物との共生ということで、この場所でもたくさんのカニとハゼがそこら中に生息しています。
マングローブの森の中心地に向かって橋が架かっており、歩いて行くと左右で人間の気配を感じたカニとハゼがササっと逃げていくのが見られます。
橋の先にある展望デッキで写真を撮ると、まるで東南アジアのような写真になって面白いですよ。
ここでは特にパノラマでの撮影がおすすめです(iPhoneなどスマホのパノラマモードで十分です)。
【注意点】展望デッキのみで、特に生物で遊ぶ場所が設けられているわけではありません。撮影スポットとして考えましょう。
【小ネタ】シーカヤックツアーのルートにもなっており、時間によってはマングローブの森を抜けていくシーカヤックと出会えます。
浦田海水浴場で日本の水浴場88選の透明度を堪能する(西之表市)
- 写真向き度:★★★
- 子供冒険度:★★
- 種子島感度:★★★
種子島には美しい海水浴場が数多く有ります。ひとつを選ぶのは難しいのですが、独特の地形と水質、写真映えするロケーションという点で浦田海水浴場をご紹介します。
種子島の北端の入江にある浦田海水浴場は、磯が多い種子島において希少な、美しい砂浜を備えた海水浴場です。
海に近い場所に管理棟があり、シャワーや浜辺の日除け席(有料)などが充実しているところがポイントで、「水質、自然環境・景観」「コミュニティ、クリーン」「安全性」「利便性」を審査基準とした日本の水浴場88選に選ばれました。
夏場は売店もあったり、キャンプ用テント(有料)も貸し出していたりと、比較的運営に力を入れている海水浴場です。
【注意点】島の北端なので、島の南端にある宇宙センターとの移動相性がよくありません。島の南部メインで回る場合は、熊野海水浴場や浜田海水浴場(千座の岩屋)も素敵ですよ。
【小ネタ】海辺のベンチが撮影にオススメのスポットです。海が一望できるので、スマホのパノラマ機能でも十分に素敵な写真が撮れます。
月窓亭で古民家写真を撮る(西之表市)
- 写真向き度:★★
- 子供冒険度:★(古民家に喜ぶ可能性も)
- 種子島感度:★★
古民家として種子島の歴史を伝えるのが、この月窓亭です。島の200年くらい前に建てられた建物で、一部修復しながら観光スポットとして活躍しています。 元々は種子島の華道師範が立てた家で、明治以降は島主の家系である種子島家が使用していましたが、平成に入り自治体が買い取って公開することとなりました。
いまでは「一つ葉の会」という団体のガイドさんが常駐しており、建物の中に入って、お茶を飲みながら種子島の歴史を聞いたり展示品を見ることができます。
季節ごとのイベントもあるため、こちらのブログを見てから行くことをおすすめします。
【注意点】住居用の家屋で、階段が急だったりします。ちいさなお子様が怪我をしないよう、よく見ておきましょう。
【小ネタ】入場200円ですが、種子島開発総合センター(鉄砲館)が管理しているので、鉄砲館の入場料とセットで購入すると少しやすくなります。
熊野漁港の埋鳥居で記念撮影(中種子町)
- 写真向き度:★★★
- 子供冒険度:★
- 種子島感度:★
島に住んでいても知らない人が多い、ものすごくマニアックなスポットです。
漁港の奥、海辺の堤防の脇にひっそりと立っている鳥居で、素敵な写真が撮影できます。浜辺に埋まったユニークな高さのこの鳥居は、堤防の裏側にある神社のもので、近くの堤防の階段を登ると、神社の社殿と正門が見えます。
特に有名なわけでもなんでもないですが、ちょっと珍しい埋もれた鳥居で、変わった写真がとれるスポットとしておすすめです。
ぜひ神社にもお参りしておきましょう。
【注意点】鳥居の足元は磯になっていますのでヒールなどではうまく歩けません。潮の道具合によっては水辺が近くなるので、お子様連れの場合はご注意ください。
また、現地が堤防になりますので、駐車などご注意ください。
【小ネタ】熊野海水浴場のすぐ近くなので、夏場は海水浴ついでに撮影がおすすめです。
宝満神社でおみくじを引く(南種子町)
- 写真向き度:★
- 子供冒険度:★
- 種子島感度:★★★
種子島の神社の中でもひときわ有名なのが、この豊満神社です。山中の池のほとりに建つ神社で、山中なのに参道の左右にサンゴで作られた石垣があったり、地面を少し掘ると砂が出てくるなど「大昔は海の中だったんだな」 ということが実感できます。
特徴的なのは、境内にそびえるソテツの樹。種子島の名物でもあるソテツが、ここでも存在感を放っています。
【注意点】手水舍の裏に、神社の由来となった「豊満の池」と、その池を見下ろす展望台への道があります。池は特に策やロープでガイドされているわけではないので、足を滑らせないようにご注意ください。
また、山中ですので夏場は蛇に出会うことがあります。
【小ネタ】アニメ化もされたゲーム「ロボティクスノーツ」のロケ地としても有名です。
広田遺跡で古代墓地の上を歩く(南種子町)
- 写真向き度:★
- 子供冒険度:★★(ちょっと怖い)
- 種子島感度:★★★
なんと種子島に、弥生時代後期から古墳時代にかけての集団墓地の遺跡があるのです。ちなみに2008年に国史跡に指定されました。
海辺の砂山から人骨や貝殻が出てきたという、なかなかすごい経緯の遺跡ですが、現在は発掘地点がひと段落しており、現地の中に立ち入って歩くことができます。
人骨が埋まっていた場所には、発掘時の写真が印刷された杭が立っており「この狭いエリアにこんなに大勢が埋葬されていたのか・・・」という雰囲気が感じられます。
遺跡の近くにはミュージアムが建っており、出土品などが展示されていますので興味のある方は訪問してみてください。発掘された貝を模したアクセサリーを作れるコーナーもあります。
【注意点】駐車場から遺跡までのアクセスでは砂浜をあるきますので、ヒールなどは厳しいですし、靴に砂が入る可能性もあります。ご注意ください。(裏道もありますが、駐車場から遠いです)
【小ネタ】発掘地点には、発掘時の人骨写真が普通にありますので、小さいお子様のトラウマにならないようご注意ください。とくに夕暮れ時に見ると結構怖いです。
イーストコーストでビーチサイドランチ(西之表市)
- 写真向き度:★★★
- 子供冒険度:★
- 種子島感度:★★★
この記事で紹介するなかでは唯一の飲食店なのですが、なぜおすすめするかというと「まさに南国」というデッキ席があるからなのです。デッキ席に座ると、目の前はサーフィンスポットで、海風に吹かれながらランチを楽しめます。
お店の店員さん自体もサーファーだったりするので、空いているときは並みの話もできるかも。
サーファーだけでなく、地元の家族連れがやってきたりする、地元に密着したお店です。
【注意点】海岸にいくまでの道が狭くて急カーブの連続ですので、すれ違いにご注意ください。ゆっくり降りていきましょう。
【小ネタ】このお店の周辺には、宿泊できるログハウスがあります。WEBで予約できますので興味がある方はぜひ。
なお、お店で売っている食べるラー油「ザコラー油」はピリッとしたキビナゴのラー油で、ごはんのお供におすすめです。
以下の記事で紹介しています。
まとめ:今後おすすめルートもご紹介します
種子島のオススメスポット、いかがだったでしょうか。
この全てを回るだけでも丸一日かかりますが、当然ながら他にもたくさんのおすすめスポットがあります。
ここに挙げていないながら素晴らしい場所やお店も数多くありますので、それらを含めて「目的別おすすめルート」として別記事を書く予定です。
家族連れおすすめとか、夏のおすすめとか、グルメルートとか、写真撮影におすすめルートとか、いろいろ作りますのでご期待ください。