1543年に種子島に伝来したという火縄銃は、全国時代の戦のあり方を大きく変えたといわれています。その火縄銃が、いまでも活躍していると言ったら信じられますか?活躍の場は戦争から平和目的に変わり、現在の御役目はその「音」。
年に一度行われる「種子島ロケットマラソン」のスタートの合図が、なんと火縄銃なのです。(厳密には通常のピストルも併用してます)
しかも不発を考慮してなのか、一人ではなく複数人で発射。鎧武者による「ズドーン!!ズドン!」という、音を合図に「とつげきじゃー!」といわんばかりに一斉に走りだすというややカオスな光景が見られます。
マラソン自体は島の一大イベントでもあり、島の北部から縦断して南部のJAXAのロケット基地まで走るというなかなかステキなコース設定。
火縄銃から始まってロケット基地にゴールとか、戦国から現代の最新技術まで駆け抜けすぎです。
島育ちだとお祭りやマラソンなどのイベントで火縄銃が出てくるのは「ああ、またか」程度なのですが、よくよく考えてみると、なかなか珍しい光景ですね。
ロケット基地がある南種子町さんの動画がありましたので、置いておきます(背後にロケットのオブジェが多いのは、ロケット基地の中がコースになっているからです!)。
冒頭に出てくる火縄銃隊のみなさん、鎧を着込んで普段よりもおめかししてますなぁ(笑)
次回は2013年3月17日の開催だそうです!
photo by: pasukaru76
[divider]■種子島ロケットマラソン
種子島で年に一回、春先に行われるマラソン大会。フルマラソンのコースがそのまま島縦断になってしまうという素敵な大会です。