今回の紹介は島から冷凍で持ち帰った「トッピー」ことトビウオ。
トビウオというと長崎あたりの「あごだし」などが有名ですが、種子島でも昔から食用として愛されてきた魚です。
冷凍なら丸ごと一枚、味付け不要
刺身なども美味しいのですが、今回購入したのは塩干し。解凍してグリルで焼くだけで、島の味が楽しめます。
トビウオをじっくり見た経験があるひとは少ないと思いますが、パッケージのイラスト右下にあるように、ヒレがびよーんと長く伸びているのが特徴。
この胸ヒレを広げ、尾びれを上手に使って水面を飛ぶ、不思議な魚です。
参考:尾びれで水面を蹴りながら飛ぶトビウオ
下の写真のように、焼いた後でも長い胸ヒレが残ります。
締まった肉質とややクセのある味がやみつきに
比較的身が締まっている魚なので、この写真のように身が「ぬける」ように剥がれます。
箸を入れると、身がぐぐっと粘る感じ。
後味に独特のクセがあるのですが、これがまた島人にはたまらないわけです。
昔は刺身で酢醤油とか、干して焼くくらいしか無かった気がするのですが、最近はカルパッチョにすると締まった身の弾力が美味しい事がわかってきたみたいで、宿でも見かけるようになりました。
煮物にすると、どうなんだろう・・・。
種子島方言では「トッピー」
トビウオでも通じますが、島ではおもに「トッピー」と呼ばれています。
鹿児島と種子島を結ぶ高速船フェットフォイルの相性が「TOPPY」である事からも、島人にとって馴染みの深い魚である事がわかりますね。
高速船ジェットフォイル自体が、トビウオと同じように船体を浮上させて進む船なので、素晴らしいネーミングだと思います。
島内のあちこちで購入可能
塩干しや生のトビウオが、島内のあちこちで売られていますので、入手は比較的簡単です。
僕のようにお土産にしてもよいですが、せっかくの種子島近海産なので、ぜひ島にいる間に新鮮なトッピーを味わってみてください。