蜜芋とも言われるほど甘い安納芋ですが、焼き方を間違えると本来の甘みを引き出せません。
「あれ?焼いてみたけど思ったほど甘く無い・・・」と思った事があるあなたは、たぶん焼き方を間違っています
実は「魚焼きグリル」で最高の安納芋が焼ける
嘘みたいな本当の話です。
オーブンで温度に細かくこだわらなくても、美味しい安納芋は焼き上がります。
安納芋の名前の由来でもある「安納地区」で育ち、毎年実家から送られてくる安納芋を200個以上焼きまくっている僕が、「家庭の魚焼きグリルで安納芋をクリーミーに焼く方法」をお伝えします。
クリーミーに焼くためのポイントは3つ。
- サイズ
- アルミホイル
- 焼き時間
これさえ守れば、家庭用の魚焼きグリルで最高の安納芋が楽しめます。
1.サイズは小さいものを選ぶ
安納芋でもっとも重要なのはサイズ選びです。
家庭で簡単に焼けるのは8から10センチサイズ
参考写真を用意しました。サイズ参考でリップスティックと並べています。
初めての安納芋なら、このリップくらいの小さいサイズを選びましょう(通販ではSSサイズやSサイズとして売られている事が多いです。)理由は「火の通り具合」です。
大きい芋をスプーンですくってたっぷり食べたいのが人情ですが、大きい芋は、そのぶん火が通るまでに時間がかかります。
火が通るまで時間がかかるという事は、うっかり焦げてしまうリスクが増えるのです。
芋は長さよりも太さで見る
ご家庭の火力が把握できるまでは、小さい芋で様子を見るのをオススメします。
例外として「細長い芋」は、長くてもきちんと火が通るのでOK。
芋のサイズや選び方については別の記事を書きます。
2.安納芋に巻くのはアルミホイルだけ
芋の焼き方として、ポピュラーな方法が三つあります。
- 何も巻かずに裸で焼く
- アルミホイルだけ巻いて焼く
- アルミホイルと濡らした新聞を巻く
どれも見た事がありますよね。
人によって「裸で焼くのが最高」だったり、「濡れ新聞がないとダメ」と言っていたりします。
なぜいろんな方法が乱立しているのか?
実は・・・芋の種類や好みの焼き上がり具合、調理する器具(温度&火力)によってベストな方法が異なるのです。
今回は魚焼きグリルで安納芋らしい「ねっとり&クリーミー」を目指しますので選択肢は一つ。
アルミホイルだけ巻く
芋に直接アルミホイルだけを巻いて焼きます。
魚焼きグリルの場合、新聞紙を巻くとクリーミーさが劣りますし、裸で焼くと火が通る前に焦げてしまいます。
「皮を焦げから守りながら、水分を吸収せずしっかり封じ込めるアルミホイルオンリー」がグリル焼きの最善手なのです。
ちなみに、ホイルをたくさん巻く必要はありません。以下のように、くるっと一周くるんで端っこを丸めるだけで十分です。
ホイルの端っこに芋を置いて・・・
くるっと丸めて・・・
はじっこを折りたたみます
そのまま魚焼きグリルに入れる
まずは魚焼きグリルの網を外してプレートの上にそのまま芋を並べましょう。
あとは焼くだけ。
3.生芋から30分以上焼く、できれば40分焼きたい
最後のポイントは焼き時間。
安納芋の特性として「じっくり長時間焼く事でクリーミーになる」というものがあります。これを実現するのも、実は簡単。
下処理なし!予熱なし!生芋から焼く!
たまに「下処理としてレンジでチンして焼き時間短縮」というテクニックを見かけますが、オススメしません!
水分が飛んでしまってクリーミーさが劣る原因になるので、魚焼きグリルでは必ず生芋から焼いてください。
予熱もなしで、途中の細かい火力調整など一切なし。
要は、放置するだけで良いのです。
気をつけるのは火力と焼き時間だけ
グリル中火で30分、できれば40分ひたすら放置するだけでOKです。
(ご家庭の火力によっては、20〜30分で一度ひっくり返したほうがうまく焼けます)
20分くらいで火が通った気がしても、そこからさらに10分20分と焼く事で、甘みがぐっと増します。
この時間がポイントなので、とにかくじっくり長めに焼く事を意識してください。
30分くらいで焼き加減チェック
おすすめは竹串を刺すチェックです。焼き鳥の串を1本くらい捨てないで取っておくとこういうときに便利ですね。竹串が無い場合はお箸を刺しちゃいましょう。
完全に焼きあがって中身がクリーム状になっている場合は、ケーキに竹串をさしたような感覚で「スーッ」と串が通ります。
あとは、食べるだけ。
まとめ:安納芋の簡単な焼き方
うまく焼けると、蜜があふれ出している安納芋に仕上がります。
ポイントをおさらい
- 小さめの芋を選んで、
- アルミホイルだけを巻き
- 魚焼きグリル中火で30〜40分
これが、誰でもクリーミーになる安納芋の焼き方です。
ぜひお試しください。
焼けたらアツアツの皮をめくって、スプーンではふはふっと!