リュウキュウチクはその名のとおりタケノコの一種で、奄美大島などでも採れるのですが、なぜか種子島のリュウキュウチクはアク抜き無しで食べられるのです。土壌にヒミツがあるのか、何か品種的に特徴があるのか?
一般的なタケノコのイメージとは違い、指くらいの太さの細長いタケノコで、竹やぶの外側に生えている場合は日光に当たってアクが出まずが、竹やぶの中の方にひっそり生えているヤツは、地上にニョッキリ顔を出していても普通に食べられます。
種子島で最もポピュラーメニューは「煮しめ」
お正月でも家庭料理でも、とりあえず「煮しめ」であります!島育ちの子供は「まーた煮しめかよ~」となるのですが、いざ都会に出ると恋しくなる地元の味。
他にも
味噌汁に入れたり
さきっぽを天ぷらにしたり
ささっとゆでてマヨネーズで食べたり
いろんな手段で食べられます。
どこで食べられる?
最近では少量ながら島外出荷も始まっているものの、島外の飲食店で種子島産が提供されることは少ないです。
もともとシーズンものな上に、降雨量と収穫に影響があったりして年中提供はできないため、島に行った時に食べるのがおすすめです。
また、地元で食べる際もお店選びが大事です。お客の大半が地元民である種子島の飲食店では、あまりに家庭的すぎてわざわざ外食メニュー化されていなかったりします。
それでも食べたいときは・・・
宿泊する宿に「ニガダケ食べたいのですが」と相談してみましょう。ペンションや個人経営の宿でしたら、オーダーに答えてくれるかもしれません。
シーズンなら島の市場に出ている事も多いので、直接買い付けてしまうのも手です。
なんと実家からニガダケが送られてきた
きました!ニガダケ、ツノ巻き、いも天ぷらの郷土3点セット。中央上の黒っぽいのがツノ巻き、右下の茶色いのがいも天ぷらです。
さっそくニガダケの袋を開けてみると、さっと茹でた状態で入っています。このツヤッツヤが特徴的。
もう竹なんじゃないのかというくらい緑色の部分も多いですが、これくらいでもアク抜きなしで食べられるのが、種子島のニガダケのすごいところ。
味噌汁用に切ってみました。斜めに刻むと、歯ごたえがいい感じなります。
お揚げとニガダケの味噌汁にしてみました。
ニガダケの風味が味噌とこれまた合うんですよね。シャキシャキの歯ごたえがたまりません。
どうしても欲しかったら地元人に
季節モノなので、いまいち島外の流通に乗らないニガダケですが、どうしても食べてみたい場合は、島の知り合いに直接頼んで、送ってもらうのが一番良いと思います。
入手難易度は高いですが、ぜひ一度食べてみてください。